新社長に岡村直樹副社長 アステラス

岡村氏

 アステラスは6日、4月1日付で岡村直樹副社長が代表取締役社長CEOに昇格する社長人事を発表した。安川健司現代表取締役社長CEOは、代表取締役会長に就任する。
 アステラスにとって2023年度は成長を一段と加速させる「攻め」のタイミングであり、同役員人事は、新たなリーダーシップの下で2025年を最終年度とする「経営計画2021」の達成、さらにはその先の長期的な成長に向けた戦略を検討・実行を目指すもの。
 アステラス製薬は「変化する医療の最先端に立ち、科学の進歩を患者さんの『価値』に変える」というVISIONの実現に向け、安川健司氏が代表取締役社長CEOに就任した2018年度から、「経営計画2018」および「経営計画2021」の実行に取り組んできた。
 この間、過去にアステラス製薬の成長を支えていた製品の独占販売期間満了に伴うパテントクリフ(特許の崖)を乗り越え、2020年度を底に売上収益は増加傾向に転じた。
 また、特定の疾患領域に着目して製品を創出する過去のビジネスモデルから脱却し、多面的な視点で研究開発領域を策定するFocus Areaアプローチへの変革を進めたほか、今後の収益を担う新薬候補の開発も進展している。
 岡村氏は、1962年9月18日生。60歳。静岡県出身。1985年3月東京大学薬学部卒業、1986年4月旧山之内製薬入社。2010年OSIファーマシューティカルズInc. President & CEO、2014年ライセンシング&アライアンス(事業開発)部長、2016年執行役員経営企画部長、2019年10月代表取締役副社長 経営戦略・財務担当等などを歴任後、2022年4月代表取締役副社長 経営戦略担当に就任し、現在に至る。4月1日付より代表取締役社長CEO 。

 また、アステラスは、4月1日付で次の通りトップマネジメント体制を変更する。
 ◆販売統括担当(CCO)には、Claus Zieler氏が就任する。Claus Zieler氏は、Schering社およびBayer社でコマーシャル領域の要職を務めた後、2019年にアステラスに入社した。
 インターナショナル マーケット コマーシャルのプレジデントを務めた後、2022年1月からエスタブリッシュド マーケット コマーシャルのプレジデントを務めている。現CCOの松井幸郎氏とともに強いけん引力と患者中心のマインドセットに基づき多くの変革を推進してきた。

◆ 経営戦略担当(CStO)には、Adam Pearson氏が就任する。Adam Pearson氏は、Boston Consulting Group を経て、2004年にアステラス(旧山之内)に入社した。Astellas Pharma Europe Ltd.のRegional Senior Vice President North EuropeやAstellas Pharma Ltd.(英国販社)のGeneral Manager United Kingdomなどを歴任し、2020年から経営企画部門長として経営計画2021の策定および推進に尽力してきた。

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