確信的な医薬品開発推進で京都大学と戦略的提携契約締結 ブリストル マイヤーズ スクイブ

 ブリストル マイヤーズ スクイブ(BMS)は30日、京都大学と革新的な医薬品開発の推進に向けて戦略的提携契約を1月13日に締結したと発表した。両者は今後、患者に対して価値のある医薬品の提供を目指し新たに始める運営委員会を通じて研究協力体制の構築に関する協議を進める。
 BMSは、がん、血液疾患、免疫系疾患、心血管疾患、線維症、炎症性疾患領域を中心に革新的な新薬の研究開発に取り組んでいる。
 一方、京都大学は、同社が注力する疾患領域における実績をはじめ、世界一流の医療研究拠点であり、新たな臨床研究プログラムや研究プロジェクトにおける協力体制の構築に向けて、今回の契約締結に至った。
 今後、両者の専門スタッフが参加する運営委員会を立ち上げ、臨床試験やトランスレーショナル研究、前臨床研究など協業の範囲について協議する。
 同契約締結は、BMSが2015年に欧州で開始した研究プラットフォーム「グローバル・エキスパート・センター・イニシアチブ(GECI)」の一環である。
 先進の学術機関や大学と協力して研究やデータ生成の推進に取り組むGECIには現在、世界13カ国から25以上の医療研究機関が参画しており、日本からは名古屋大学に続いて、世界のがん免疫研究をけん引している京都大学が名を連ねる。
 GECIは、参画施設が集う全体会合を年一回開催し、研究プロジェクトに関する協議や医学的知見の共有、今後の戦略策定などを実施している。
 BMSは、革新的な医薬品を開発、提供することをミッションに掲げ、世界各国の大学研究機関との提携を積極的に進めている。
 日本においても東京医科歯科大学との線維症治療薬創出を目的とした共同研究など長い歴史と多くの実績を有している。

◆サマンサ・ゴセルフBMSワールドワイド・サイエンティフィック・コラボレーション担当バイスプレジデントのコメント
 このたび京都大学が日本の医療研究機関としてBMSのグローバル・エキスパート・センター・イニシアチブに参画することになり大変嬉しく思う。このイニシアチブのような戦略的なパートナーシップは知見の共有やサイエンスイノベーションのさらなる推進に欠かせない。
 バイオ医薬のグローバルリーダーとして、BMSは京都大学と協力して、深刻な病に苦しむ日本の患者さんの人生に違いをもたらすソリューションの開発を進めることを楽しみにしている。

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