武田テバと多発性硬化症治療剤の国内資産譲渡及び製造販売承認承継で基本契約締結 武田薬品

 武田薬品と武田テバは27日、日本における多発性硬化症治療剤「コパキソン」の武田薬品から武田テバへの資産譲渡及び製造販売承認の承継に関する基本契約を締結したと発表した。
 同契約により、本年4月にコパキソンに関して武田薬品から武田テバに資産譲渡がなされ、同月から武田テバがコパキソン及びコパキソン皮下注20mg シリンジ用注入補助器 オートジェクト2(販売:武田薬品)の医薬情報提供活動・安全性情報収集を担う。
 なお、コパキソンの製造販売承認は当面の間武田薬品が引き続き保有し、製造販売承認の承継時期については今後検討し決定する。
 コパキソンは、テバ社(本社:イスラエル)が開発した多発性硬化症の再発予防を効能・効果とする1日1回の皮下投与注射剤である。武田薬品が2013年3月に日本における製品化に関するライセンス契約をテバ社と締結し、2014年12月に製造販売承認申請を行い、2015年9月に厚生労働省から製造販売承認を取得し、同年11月に発売した。
 なお、武田薬品とテバ社が設立した合弁会社武田テバの事業領域は、2020年9月に長期収載品、ジェネリック医薬品からなる特許期間が満了した製品だけでなく、新薬にまで広げる3社間の合意がなされており、その一環としてコパキソンの製品移管が検討されてきた。
 武田薬品とテバ社により日本での多発性硬化症治療の選択肢として患者に貢献してきたコパキソンを、両社を親会社とする武田テバが大切に引き継ぐ。

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