塩野義製薬は、2022年11月24日~2023年1月22日までの新型コロナ経口治療薬「ゾコーバ」の使用状況や副作用に関する市販後調査の第4回中間報告を、同社医療関係者向けサイトで公表した。その間の推定使用患者数は2万1528人で、重篤な副作用報告は、免疫系障害1件、神経系障害1件、胃腸障害1件の合計3件あった。
使用患者の年齢群別内訳は、10歳以上20歳未満1868人、20歳以上30歳未満4177名、30歳以上40歳未満3959人、40歳以上50歳未満4589人、50歳以上60歳未満3719人、60歳以上70歳未満1447人、70歳以上80歳未満794人、80歳以上90歳未満658人、90歳以上317人。年齢別では、20代から50代の使用が多く、全体の76.4%を占める。
副作用は、重篤症例3件、非重篤な副作用例数は327件。
327件の内訳は、神経障害57件(頭痛46件など)、胃腸障害190件(下痢96件、悪心40件、嘔吐24件など)、皮膚および皮下組織障害41件など。
現在、肝機能障害を有する被験者を対象とした臨床薬理試験を実施中で、市販直後調査において現時点で、中等度の肝機能障害のある患者へゾコーバを投与した症例が7例集積されている。現時点で副作用等の発現はない。