日本安全服用協会が11月12日にモリモト医薬セミナールームで「服薬トラブル」研修会
モリモト医薬では、2011年ごろから学会や新聞などで、薬の粉砕を無くすためゼリーでの服薬を提唱してきた。また、9月23日から25日に群馬県で開催された第32回日本医療薬学会年会のシンポジウムでも、嚥下障害患者を取り巻く厳しい実態が報告された。
シンポジウムでは、現状において、介助者が食事に薬を混ぜたりして飲ませているケースが多く、薬剤師が嚥下障害患者への関与を深め、粉砕しなくても患者が飲める薬を調剤することの必要性が強調され、「もっと薬剤師が関与する必要がある」との認識で一致した。
モリモト医薬の盛本修司社長は、「今回の発表が、薬の粉砕を無くしゼリー事業の追い風となれば」とのコメントしている。
こうした中、日本安全服用協会が、11月12日にモリモト医薬4Fセミナールームで、「意外と知られていない服薬トラブル-安全服用協会の取組み-」をテーマに日本薬剤師研修センター単位取得の研修会を開催する。研修会の概要は次の通り。
◆日時:11月12日(土)15:00~16:30
◆演題:「意外と知られていない服薬トラブル-安全服用協会の取組み-」 講師:北川秀典氏(薬剤師)
◆単位:1単位
◆参加費:薬剤師2,200円、一般1,100円(税込み)
◆場所:モリモト医薬 4階セミナールーム
◆薬剤師は無論、一般の人も参加できる。
なお、モリモト医薬の2022年度下半期の取組みは、次の通り。
1.次世代錠剤包装事業:環境問題も考えた世界の包装を一新する錠剤包装。オープンイノベーションで各社とコラボ推進中。
2.服薬ゼリー事業:M&Aで出口戦略実行中。服薬ゼリー+サプリ、ハザーダスドラッグ対応GT剤。
3.胃ろう用薬剤注入器:胃ろう、経鼻管患者に使用する経管投与を短時間、曝露回避できる薬剤注入器事業。
4.カプセル内視鏡: カプセル(直径約1cm/長さ3cm)を飲み込むだけで検査可能。「体内を自由に撮影できるカメラ」で検査。デジタル通信技術を利用し遠隔操作・診断可能。
5.ワクチン事業、連続凍結乾燥事業:経産省の補助金は不採択となりましたが、具体的なプロジェクト案件を引続き集中して進めることでバックアップする。