オプジーボとヤーボイの併用療法 極限性腎細胞がん術後補助療法P3試験で主要項目未達 小野薬品

 小野薬品は2日、オプジーボとヤーボイの併用療法について、限局性腎細胞がんの術後補助療法P3相CheckMate-914試験のパートAにおいて、盲検下独立中央評価委員会(BICR)の評価による無病生存期間(DFS)の主要評価項目を達成しなかったと発表した。
 治験対象は、根治的腎摘除術または腎部分切除術後の再発リスクが中等度から高度の限局性腎細胞がん(RCC)患者の術後補助療法。
 提携するブリストル マイヤーズ スクイブ(BMS)が、7月29日に発表したもの。同試験でのオプジーボとヤーボイの併用療法の安全性プロファイルは、これまでに本併用療法の固形がんにおける試験で報告されたものと一貫していた。
 オプジーボ単剤療法およびオプジーボを含む併用療法は、様々なRCC患者集団において臨床的ベネフィットを示しており、次の集団が含まれる。

 ・オプジーボとヤーボイの併用療法;未治療の中および高リスクRCC患者のファーストライン治療(CheckMate -214試験)、オプジーボとチロシンキナーゼ阻害剤の併用療法およびオプジーボ、ヤーボイとチロシンキナーゼ阻害剤の併用療法
 ・未治療の進行RCC患者のファーストライン治療(それぞれCheckMate -9ER試験、COSMIC-313試験)、およびオプジーボ
 ・治療歴を有する進行または転移性RCC患者のセカンドライン治療(CheckMate -025試験)。
 また、BMSは、RCCにおける他の免疫調節分子および経路を標的としたオプジーボ単剤およびオプジーボとヤーボイの併用療法と新規薬剤の併用療法も研究している。

◆Dana Walker(M.D.、M.S.C.E.)BMS泌尿生殖器がん領域、バイスプレジデント兼開発プログラム責任者のコメント
 転移性RCCの治療は大きく進展してきましたが、限局性RCC患者さんの治療選択肢はいまだに限られている。
 オプジーボおよびオプジーボを含む併用療法は、泌尿生殖器がんを含む複数の早期ステージおよび進行がんにおいて生存ベネフィットを示してきた。
 CheckMate -914試験のパートAの最終解析では、限局性RCC患者さんの術後治療において同様のベネフィットが示されず、残念に思うが、今後もRCCのすべての患者さんのために研究を続け、がん治療の進展に取り組んでいきたい。

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