イノベーションへの取り組み推進目指してケンブリッジ・キャンパス設立
武田薬品は23日、米国マサチューセッツ州ケンドール・スクエアの585サード・ストリートに建設予定の約60万平方フィートの研究開発(R&D)施設およびオフィスについて、BioMed Realty社と15年間のリース契約を締結したと発表した。
同最新施設により、マサチューセッツ州における最大のライフサイエンス雇用主である武田薬品は、患者のためにイノベーションを推進するために、近代的なデザイン要素と高度な技術に特徴づけられる未来のR&D施設を実現する。
また、新施設は柔軟性のあるハイブリッド型ワーキングモデルのもと、対面での交流やつながりを最大化する職場空間を採用し、未来の働き方を再定義する同社の取り組みを支援する。
現在入居している650イースト・ケンドールのビルの2つのフロアーを追加しての利用により、同ビルの唯一の研究所およびオフィスの入居企業となる。
同契約により、武田薬品はライフサイエンスの中心地であるケンドール・スクエアでの同社の企業認知を高める。さらに、ケンブリッジに拠点を置くグローバルR&Dセンターを統合し、R&Dとその他の事業や運営組織を同居させる試みは、ケンドール・スクエアのケンブリッジ・キャンパス設立を目指す同社の長期的な戦略の一環である。最終的には、セントラル・スクエアからケンドール・スクエアに移転する。なお、レキシントンの拠点は、引き続き郊外の拠点として位置づけられる。
新しいビルは持続可能性に配慮した設計で、グリーンビルディング認証であるLEED(Leadership in Energy & Environmental Design)のゴールドまたはそれ以上のレベルの取得を視野に入れている。この革新的なプロジェクトの一環として、武田薬品はBioMed Realty社と従業員の健康、エネルギーと水の効率、埋め立て廃棄物の削減における共通の目標とコミットメントを定めた。
585サード・ストリートへの移転ならびにケンドール・スクエアにおける当社の存在感の向上は、スコープ1および2を含む事業活動によるGHG排出量を2035年度までにネットゼロに、スコープ3(現在の推計値)を含むバリューチェーン全体のGHG排出量を2040年度までにネットゼロとする同社の意欲的な環境目標の達成に貢献する。
武田薬品は、マサチューセッツ州での事業展開において、持続可能性の促進、イノベーションの活用、最高の人材活用、コスト効率に重点を置き、同社の考え方を反映させるよう努めている。過去数年にわたり、同社はケンドール・スクエアでの企業認知を高めてきた。
585 サード・ストリートの建設は、2023年に着工し、武田薬品は2026年から入居する予定である。空間設計や建設過程を通じて、同社はR&D施設の継続を確保し、中断を最小限に留める。
◆ジュリー・キム武田薬品U.S. ビジネス ユニットのプレジデントおよびU.S. カントリーヘッドのコメント
当社のパーパス 『世界中の人々の健康と、輝かしい未来に貢献する』は、施設を含むあらゆる意思決定に組み込まれている。
ライフサイエンス分野の優れた人材と密に交流ができるとともに、世界中の患者さんのための科学的発見を後押しするオフィス・コラボレーションやR&Dスペースの更なる充実が可能となるため、当社は意図して585サード・ストリートを選択した。
我々を動機づけ、学習とイノベーションを促進し、データとデジタル技術を活用し、従業員の健康と安心を重視し、お互いの個性を認め合う 豊かな職場環境を構築することが目標である。