武田薬品は1日、東京都中央区にある武田グローバル本社で購入する電力について、本年4月より100%再生可能エネルギー由来へ切り替えると発表した。
購入する電力の100%再生可能エネルギー由来への切り替えにより、東京のグローバル本社で年間約2100トン、1本の杉の木が1年間に吸収するCO2の約15万本分に相当する温室効果ガス排出量削減を見込める。
これは、同社が掲げた環境サステナビリティへの取り組みおよびカーボンニュートラルへの重要なコミットメントの一環で、2025年度までに同社の事業活動からの温室効果ガス排出量を2016年度比で40%削減。さらには、2040年度までに同社の事業活動に起因するすべての温室効果ガス排出量を、カーボンオフセットなしでゼロにするという目標に寄与するもの。
これまでに同社は、日本国内では当社の大阪工場および光工場、同社完全子会社である日本製薬の成田工場および大阪工場の4つの製造拠点ならびに研究組織が入居する湘南アイパークにおいて、購入するすべての電力を100%再生可能エネルギー由来に切り替えたほか、運用効率がよい省エネルギー型の設備への切り替え、太陽光パネルの設置など、環境負荷の低減に向けて積極的に取り組んできた。
東京の武田グローバル本社においては、共用部照明のタイマー制御、照明スイッチの最適化など、様々な省エネへの取り組みを実施してきた。また、今年2月28日から3月4日にかけて、従業員の環境配慮意識の向上を図ることを目的にカーボン ニュートラル ウィークを設定し、執務室の照明の20時での一斉消灯、従業員向け食堂におけるカーボンニュートラルなメニュー提供を実施した。
武田薬品では、先般公表したとおり、2019年度にバリューチェーン全体でカーボンニュートラルを達成している。今後も、「環境と患者さんを守ることは同社の責務である」との考えのもと、引き続きすべての事業活動およびサプライチェーン全体において環境負荷を軽減すべく継続的に活動していく。