アストラゼネカは30日、慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療配合剤「ビレーズトリエアロスフィア」について、新たな吸入デバイスが日本で製造販売承を取得したと発表した。
COPDは、肺の気流閉塞により息切れが起き、体力が消耗する進行性の疾患で、世界中で推定3億8400 万人に影響を与え、世界の死因第3位である。
肺機能の改善、増悪の減少、また、息切れなどの日常的な症状を管理することが、COPDの重要な治療目標だ。
COPD が悪化するだけで、著しい肺機能の低下、生活の質の大幅な低下、平均余命の大幅な短縮、死亡リスク増加につながる可能性がある。
COPD管理に使用される薬剤については、その多くが吸入剤で、COPD 患者が医師、薬剤師からの指示を理解した正しい吸入が求められる。
ビレーズトリエアロスフィアの新たな吸入デバイスは、主に外観を変更している。有効成分、臨床成績、1 回噴霧量および投薬方法はこれまでと同じ。また、ビレーズトリエアロスフィアは、今回の吸入デバイス変更に合わせ、これまで販売していた 56 吸入製剤に加え、120 吸入製剤も販売を開始する。
これにより、1 つの吸入器で1ヶ月分の投薬が可能となる。販売開始時期については改めて告知する。