ラジカヴァ経口薬のエダラボン経口懸濁剤 日本でALS治療薬として承認申請 田辺三菱製薬

 田辺三菱製薬は14日、ラジカヴァ経口薬のエダラボン経口懸濁剤(MT-1186)について、筋萎縮性側索硬化症(Amyotrophic Lateral Sclerosis:ALS)を適応症として同日厚労省に医薬品製造販売承認申請を実施したと発表した。
 MT-1186は、ALS治療薬であるエダラボン点滴静注製剤(日本製品名:ラジカット及び、ラジカット点滴静注バッグ)と同一有効成分を含む経口懸濁剤で、現在、エダラボンの投与経路は点滴静注に限られている。
 田辺三菱製薬グループは、注射による痛みや投与のための通院など、ALS患者の負担を軽減するため、経口懸濁剤を新たなALS治療の選択肢として開発を進めてきた。
 ALSは、運動神経が選択的に変性・脱落し、四肢、顔、呼吸筋等の全身の筋力低下と筋萎縮が進行的に起こる原因不明の神経変性疾患だ。人種や民族的背景に関連なく、発病率は10万人に2人程度と言われている。
 エダラボンは、2015年6月に「ALSにおける機能障害の進行抑制」の適応により日本で承認され、ALS患者へ提供してきた。
 田辺三菱製薬グループは、MT-1186の早期承認取得をめざし、米国においては、本年1月11日に申請受理されており、引き続き、各国薬事規制当局への対応を行っていく。

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