大日本住友製薬は11日、Aikomi(本社:神奈川県)が実施した資金調達(プレシリーズA2)で約2億円を追加出資したと発表した。
同社は、2020年7月、Aikomi が実施した資金調達(プレシリーズA)で、約2億円出資しており、今回の追加出資により、同社の出資総額は約4億円(議決権比率:33%)となる。
Aikomi は、大日本住友製薬と共同で、人工知能(AI)機能を利用して、簡便かつ自動的に、個別最適化した視覚・聴覚・嗅覚などの感覚刺激を与えることによって認知症に伴う行動・心理症状(BPSD)を緩和させる次世代デジタル医療機器の開発を進めており、認知症に対する持続的なソリューションの提供を目指している。
大日本住友製薬は、医薬品以外のヘルスケア領域を「フロンティア領域」と捉え、新たな事業の開拓を進めており、2019年2月に、Aikomi と同機器に関する共同研究契約を締結している。
また、同社は、2020 年 7 月に、Aikomi および損害保険ジャパン株式会社との間で、介護用途を含む同機器の研究開発と事業化に向けた連携に合意した。
大日本住友製薬は、今回の追加出資により、Aikomi との連携をさらに強化し、介護用途を含む本機器の共同開発や事業化を促進し、認知症患者の日々の生活を補助するだけでなく、その家族や介護者の介護負担軽減への貢献を目指している。