武田薬品は1日、TAKHZYRO(一般名:lanadelumab)について、北米における遺伝性血管性浮腫(HAE)I型およびII型治療を対象とした観察臨床P4相EMPOWER試験の中間実臨床データを公表した。
同データにおいては、発作発現率低下や治療満足度およびその他の項目における患者報告アウトカムのスコアが改善された。
具体的な患者報告アウトカムの中間結果では、新規の処方患者で1か月あたりの発作発現率の低下した。一方、既存の処方患者では血管性浮腫コントロールテスト(AECT)において12か月の血管性浮腫コントロール維持を示した。
また、アンドロゲン治療歴がある患者の発作発現率の低下は、事後解析に基づくP3相HELP試験の非盲検延長 (OLE)試験集団と一致した。
これらEMPOWER試験の中間実臨床データおよび、12歳以上のHAE患者におけるTAKHZYROの長期安全性および有効性を評価するHELP非盲検延長試験の事後解析からの知見など4件の項目は、米国アレルギー・喘息・免疫学会(American Academy of Allergy, Asthma, and Immunology: AAAAI)の第78回年次総会で発表された。