体重計所有も測定しない理由第一位 男性は「面倒くさい」女性は「現実逃避」 オムロンヘルスケアが意識調査

オムロンヘルスケアは9日、健康診断などで判定されている肥満度(BMI)が標準および肥満度1~4の30代~50代の男女1306人を対象に実施した普段の体重測定の状況や健康意識に関する調査結果を発表した。
 調査結果では、体重計(体組成計を含む)を持っている人は全体の約9割(86%)に上り、そのうちの約3割(33.2%)の人が習慣的に測定(週5日以上測定)していた。
 一方で、月に数回、または測定していないと回答した人は44.5%を占め、2人に1人が体重計は持っていても活用していないという実態が浮き彫りとなった。
 さらに、体重測定を行っていない理由では、男性では「面倒くさい」、女性では「現実逃避」が最も多い結果となるなど、男女間で体重測定に対する意識に差があることが分かった。
 体重を測っている人の目的は、「日々の体調管理」が最も多く約50%。また、測定頻度が高い人ほど体重を管理できていた。
 「体重増加・肥満の体への影響」を認識している人は全体の95%。リスクが高いと考える疾病・症状は「糖尿病」の回答が最多、続いて「高血圧」であった。
 調査結果の詳細は、次の通り。
1、 体重計(または体組成計)を保有している人は、全体の86%。そのうち、33.2%の約3割の人が習慣的に体重測定をしている。一方で44.5%の人が、体重測定回数が月3回以下と回答。
 自宅に体重計(体組成計)を持っているか質問したところ、86%が持っていると回答した。さらに、体重を測る頻度を聞いたところ、33.2%が「週5~7日」と回答した。
 だが、月3日以下~測定していないと回答した人は44.5%を占め、全体の2人に1人が体重計を持っていても日常的に体重を測定する習慣がないことが判った。

2、体重測定を行っていない理由の第1位は、男性が「面倒くさい」。女性は「現実逃避・体重計に乗るのが怖い」。
 体重測定を行っていない理由は、「測るのが面倒くさいから(44.7%)」が最も多い結果となった。また、性別ごとに結果を見ると、男性では「測るのが面倒くさいから」、女性では「現実逃避、体重計に乗るのが怖いから(44%)」が第1位となり、男女間での意識の違いが浮き彫りとなった。
 さらに、女性の1位である「現実逃避、体重計に乗るのが怖い」を肥満度別にみると、肥満度2と3・4の割合が半数を超えており肥満度が高いほど現実逃避をする傾向があった。

3、体重を測っている人の目的は「日々の体調管理」が最も多く約50%。また、測定頻度が高い人ほど体重を管理できている。
 体重測定を行っている理由を調査したところ、「日々の体調管理(50.6%)」が最も多く、続いて「ダイエット(減量)のため(35.9%)」、「健康診断で指摘されたから(15.4%)」と続いた。
 「日々の体調管理」と回答した人(50.6%)に、測定データをどのように管理しているかを聞いたところ、測定頻度が多い人ほど、測定データをアプリやメモで管理している割合が高かった。
 また、月3回以下の人では、約7割が管理していないと回答し、測定頻度と測定データの管理には相関性があった。

4、「体重増加・肥満の体への影響」を認識している人は全体の95%。リスクが高いと考える疾病・症状は「糖尿病」の回答が最多、続いて「高血圧」。
 全体で9割以上の人が体重増加による健康への影響を認識していると回答した。体重増加・肥満により、リスクが高いと考える疾病・症状を3つ回答してもらったところ、「糖尿病(70.5%)」が最も多く、「高血圧症(48.6%)」「脂質異常症(高脂血症)(38.6%)」となり肥満が生活習慣病のリスクであると認識している人が多かった。

◆坂根直樹国立病院機構京都医療センター 臨床研究センター 予防医学研究室 室長のコメント

 今回の調査では、肥満によって引き起こされる糖尿病など疾患リスクは理解しているものの、男性では「面倒くさい」、女性では「現実逃避」が測定しない理由であることが明らかとなった。さらに、女性では肥満度が上がるにつれてその傾向が顕著となった。
 体重が増えているとなんとなく感じている時は体重計に乗りたくないものである。その結果、久しぶりに体重計にのると驚くほど体重が増えている時がある。
 ダイエットを成功させる最初のステップは体重計にのる習慣をつけることだ。毎日、体重計にのる習慣がつけば、毎日の食事や運動が体重に与えている影響がよく判る。
 さらには、平日は体重が減るが、週末に体重が増えるなど曜日によるパターンも明らかとなってくる。
 外来で「体重の方はいかがですか?」と尋ねると、体重計にのる習慣がある人は「〇〇.〇㎏です」と100g単位で答えられる。それに対して、肥満の人は「だいたい〇㎏くらいです」とアバウトに答える。
 最近は、体重計や活動量計と連動したアプリも出てきて、上手に活用されている人もいる。「カロリーだけでなく、塩分の多い食事をした時も体重が増える」、「2日食べ過ぎると、元に戻すのに1週間ぐらいかかる」など、体重のデータを上手に活用している人もいる。
 最近の研究では、減量成功だけでなく、減量成功後のリバウンドにも体重測定の頻度が関係することがわかってきた。まずは、1日に1回体重計にのる習慣をつけて、日々の体重変化に興味を持つことが重要だ。

体重体組成計 カラダスキャン(HBF-702T)
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・体脂肪率、内臓脂肪レベルの他に骨格筋率や基礎代謝など7項目の測定・判定が可能です。また、「OMRON connect」と連携できるので、測定データの変化や傾向がつかめ、体重だけではない一人ひとりの改善ポイントがわかる。本格的な体重管理を始めたい人にも機能が充実しており、便利。
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OMRON connectは、スマートフォンに最新の健康データを簡単に転送する無料のアプリケーション。オムロンの健康機器で測定した血圧や体重、体温などのデータを手持ちのスマートフォンで簡単に管理できる。また、測定したデータが、月別や週別でグラフで可視化できるので、日々の身体の変化や傾向がわかる。

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