脳波ウェアラブルデバイスと睡眠測定サービスを開発・提供ベンチャーに出資 長瀬産業

 長瀬産業は、脳波ウェアラブルデバイスとAI技術を活用した睡眠測定サービスを提供するS’UIMIN(東京都)への出資を決定した。
 S’UIMIN社は、2017年に設立した筑波大学発のスタートアップ企業で、脳波を測定するウェアラブルデバイスと、そこから得られた睡眠データを独自のアルゴリズムに基づきAIで自動解析して睡眠状態を高精度で可視化するサービス「InSomnograf®」を開発・提供している。
 脳波測定を活用した睡眠検査は、「終夜睡眠ポリグラフ(PSG)検査」が一般的だが、被験者が検査施設や病院に宿泊し、全身にセンサーや電極を付けて終夜睡眠データを計測する必要があり、被験者の身体的負担や、手動によるデータ解析など検査技師の作業負担などが課題とされている。 S’UIMIN社が提供する脳波ウェアラブルデバイスは、対象者自身が自宅で装着可能でありながら、従来のPSG検査とほぼ同等の計測精度や、自動解析による解析作業の負担軽減も実現している。
 長瀬産業では、S’UIMIN社への出資を通じて、家電や寝具、食品メーカーにおける製品評価や企業の健康経営ビジネスにおける活用を見据え、BtoB向けの市場も開拓していく。
 NAGASEグループでは、今後も「化学」や「商社」の枠を超えた「温もりある未来を創造するビジネスデザイ ナー」として、人々が快適に暮らせる安心・安全で温もりある社会の実現に貢献する。

タイトルとURLをコピーしました