経口型新型コロナ治療薬 オミクロン株への有効性期待  塩野義製薬

 塩野義製薬は20日、開発中の経口型新型コロナ治療薬(S-217622)について、社内で実施した予備的な非臨床試験から、既存の変異株と同様にオミクロン株に対する高い抗ウイルス活性を確認したと発表した。
 新型コロナウイルスの臨床分離株「オミクロン株」を8日に国立感染症研究所より入手して取り組みを進めてきたもので、S-217622は、3CLプロテアーゼを選択的に阻害する低分子経口抗ウイルス薬。
 塩野義製薬では、ワクチンや未病・検知に向けた取り組みにも、国立感染症研究所から入手したオミクロン株を用いた評価や対応を実施している。それらの進捗状況は、次の通り。

【新型コロナワクチン開発】
 新型コロナワクチン(S-268019)は、オミクロン株に対する予防ワクチンの抗原設計は完了しており、今後、製法プロセスの検討を進めてまいく。

【未病・検知に向けた取り組み】
 自治体の下水処理場への流入下水を対象とした下水疫学調査サービスでは、12月7日より、変異解析サービスを開始した。既存の変異株に加え、オミクロン株についても、検出可能な技術として開発している。

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