アッヴィは2日、へウパダシチニブについて、P3試験(SELECT-PsA1試験およびSELECT-PsA2試験)の新たな事後解析で、体軸症状を含む活動性関節症性乾癬において新たな有効性データを取得したと発表した。対象は、活動性関節症性乾癬(活動性乾癬性関節炎、PsA)の成人患者の体軸症状。
解析によると、両試験において、活動性関節症性乾癬(活動性乾癬性関節炎)の患者を対象に、プラセボ群と比較し、ウパダシチニブ(15 mg、1日1回)群では、体軸症状に関して一貫して高い臨床反応を24週時に示した。SELECT-PsA1試験では、ヒュミラ(R)(アダリムマブ)と比較し、数値的に高い傾向の臨床反応を24週時に示した。
体軸症状は、治験責任医師による評価および患者報告アウトカムに基づく基準[ベースライン時に強直性脊椎炎の疾患活動性指数(BASDAI)が4以上かつBASDAI Question 2が4以上]により定義された。
SELECT-PsA 1試験において24週時、BASDAIおよび強直性脊椎炎の疾患活動性スコア(ASDAS)についての全評価項目で、ウパダシチニブはアダリムマブと比較して数値的に高い傾向の臨床反応を示した。
24週時にASDASの臨床的に重要な改善(CII)を達成した患者の割合は、ウパダシチニブ(69.8%)がアダリムマブ(54.1%、名目上のP<0.05)より高いという結果となった。
これらの結果は、米国リウマチ学会(ACR)2021年次総会で11月9日に発表された。
◆Thomas Hudson, M.D., senior vice president, research and development, chief scientific officer, AbbVieのコメント
これらのデータは、ウパダシチニブが関節症性乾癬(乾癬性関節炎)のさまざまな症状の影響を緩和するのに役立つ重要な治療選択肢となる可能性があるという一連のエビデンスを、さらに強化するものである。
関節症性乾癬(乾癬性関節炎)等のリウマチ性疾患を抱えるより多くの方々の治療の向上を目指し、引き続き当社の治療法のポートフォリオ全般にわたり研究を推進していく。