武田薬品は7日、医薬品の一次包装容器1として植物由来ポリエチレン製ボトル(バイオマスポリビン)が日本包装技術協会(JPI)主催の「2021日本パッケージコンテスト」で「テクニカル包装賞」を受賞したと発表した。
7日より二日間にわたり東京で開催される「暮らしの包装商品展20213」会場内で「2021グッドパッケージング展」の特設ブースが設置され、バイオマスポリビンが展示される。
バイオマスポリビンは、サトウキビ由来のバイオエタノールを原料としたプラスチックを材料としており、従来の石油由来のポリエチレン製ボトルと比較して、CO2排出量を70%削減できる。ボトル原料の90%以上に植物由来ポリエチレンを使用しており、バイオマスプラマーク(BPマーク)を取得している。
武田薬品は、2013年より日本の製薬業界で初めてバイオマスポリビンを高血圧症治療剤「アジルバ錠」の同容器入り製品(500錠バラ包装)に採用しており、現在は高血圧症治療剤「ザクラス配合錠」、酸関連疾患治療剤「タケキャブ錠」、酸関連疾患治療剤のボノプラゾンフマル酸塩と低用量アスピリンの配合剤である「キャブピリン配合錠」のバラ包装でもバイオマスポリビンを用いてる。
武田薬品では、今後もバイオマスポリビンを採用したバラ包装の対象製品を拡大する予定だ。
同施策は、武田薬品が掲げた環境サステナビリティへの取り組みおよびカーボンニュートラルへの重要なコミットメントの一環で、2025年度までに同社の事業活動からの温室効果ガス排出量を2016年度比で40%削減し、2040年度までに事業活動に起因するすべての温室効果ガス排出量をカーボンオフセットなしでゼロにするという目標に寄与するもの。
武田薬品では、2019年度にバリューチェーン全体でカーボンニュートラルを達成している。また、本年8月には、国内の主要製造拠点に加え、湘南研究所がある湘南ヘルスイノベーションパーク(湘南アイパーク)も含め、購入する電力を100%再生エネルギー由来に切り替えを達成している。
武田薬品では、今後も、環境と患者を守ることは同社の責務であるという考えのもと、引き続きすべての事業拠点およびサプライチェーン全体において環境負荷を軽減すべく継続的に活動していく。