10月3日にがん患者と家族が最良の治療やケア選択のための無料オンラインシンポ開催  武田薬品

 武田薬品は29日、同社日本オンコロジー事業部によるがんとその家族を対象とした無料オンラインシンポジウム「これからのがん医療とケア~患者・家族と医療者が共に話し、選択する~」を10月3日13:30から開催すると発表した。
 同オンラインシンポジウムは、最良の治療選択を行うためのヒントを提供し、一人でも多くの人が今日のがん医療の恩恵を受けられる一助となることを目的としたもので、日本対がん協会の支援を得て開催される。
 近年のがん医療の進展にともない、がん患者の生活の質や予後が向上してきたといわれている。その一方で、医療の高度化・複雑化により、治療やケアの選択肢が増え、どの治療やケアを選ぶべきか悩む患者や家族の存在もある。
 こうした中、武田薬品日本オンコロジー事業部では、患者支援団体ならびに医療関係者との協働を通じて、がん患者と家族が医療者との対話による相互理解のもとで最良の治療やケアを選択するための環境整備を目指した支援活動を推進している。
 今回のオンラインシンポジウムも同活動の一環として開催されるもの。第1回シンポジウムでは、欧米同様、日本でも広がりつつある「SDM(シェアード・ディシジョン・メイキング、医師と患者の協働的意思決定)」と「ACP(アドバンス・ケア・プランニング、人生会議)」をテーマに、日本医科大学武蔵小杉病院腫瘍内科教授の勝俣範之先生氏、ささえあい医療人権センターCOML理事長山口育子氏が講演する。
 引き続き開催されるパネルディスカッションでは、北見知美日本対がん協会がんサバイバー・クラブ相談支援室マネジャーがパネラーとして加わる。
 同シンポジウムは、がん患者や家族が抱える悩みや不安の解消に役立つテーマを選定し、今後継続的に開催していく予定だ。
 なお、SDMやACPに関する情報は、本年6月に公開したがん患者のための情報ポータルサイト「Cancer Pedia(キャンサーペディア)」の中でも発信している。

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