バイエル薬品は6日、NTRK 融合遺伝子陽性の進行・再発の固形癌の治療薬としてTRK阻害剤「ヴァイトラックビ内用液」を新発売したと発表した。
対象疾患は、神経栄養因子チロシンキナーゼ受容体(NTRK)融合遺伝子陽性の進行・再発固形がん。
今回の内用液および、本年 7 月 7 日に販売を開始したヴァイトラックビ カプセルは、NTRK 遺伝子融合陽性の進行・再発の固形癌の治療に特化した経口トロポミオシン受容体キナーゼ(TRK)阻害剤として開発された。
ヴァイトラックビは、NTRK 遺伝子融合を有する成人および小児固形癌患者に対し、高い奏効割合と持続的な奏効を発揮し、NTRK 遺伝子融合を有する中枢神経系原発腫瘍に対しても高い病勢コントロール率を示している。
バイエル薬品は、アンメット・メディカル・ニーズに応えるため、小児や嚥下困難患者にも適した、ヴァイトラックビの内用液を開発した。抗悪性腫瘍薬としては、国内初となる内用液である。
また、適正使用を推進する目的で、ヴァイトラックビ専用ピペットや服用量チェックカードなどを含めたデバイスパックを提供している。
ヴァイトラックビは、日本だけでなく、米国、英国、欧州連合(EU)諸国など世界のさまざまな国で承認を取得している。
薬価は、ヴァイトラックビ カプセル25mg:4042.50 円、同100mg: 14542.90 円、ヴァイトラックビ内用液20mg/mL:2%/1mL(2908.60 円)。