多言語医療通訳の分野で医療機関・官公庁から高く評価されているランゲージワンは、7月1日より、神奈川県綾瀬市が外国人市民向けに設置する新型コロナウイルス感染症ワクチン接種予約受付多言語コールセンターの運営を開始した。
同センターの運営は、日本国内に居住して外国人登録をしている外国人の市区町村での新型コロナワクチン接種に関する対応を目的としたもの。
神奈川県綾瀬市には本年6月1日現在で人口比率の約5%を占める約4200人の外国人市民が生活しており、その約84%がワクチンの一般接種対象者だ。
綾瀬市では、新型コロナワクチン接種のクーポン券を本年6月30日から64歳以下の市民に発送するにあたり、外国人市民にも円滑な接種機会を確保するため、外国語専用の予約コールセンターを設置した。同コールセンターの対応時間および対応言語は、次の通り。
◆平日 8:30~17:00
英語、中国語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語、タイ語、タガログ語、ベトナム語、ネパール語、インドネシア語、ロシア語、ヒンディー語、フランス語(13言語)
◆土日祝日 8:30~9:00
英語・中国語・韓国語・ポルトガル語・スペイン語(5言語)
◆土日祝日 9:00~17:00
英語・中国語・韓国語・ポルトガル語・スペイン語、タイ語、タガログ語、ベトナム語(8言語)
◆履行期間
7月1日~12月31日まで
2019年12月より世界各地で蔓延している新型コロナウイルス感染症の日本国内陽性者は 2021年6月29日現在で累計79万6829人を数え、「不要不急の外出の回避」、「ソーシャルディスタンスの確保」、「マスクの着用」など、感染予防と感染拡大の防止を目的とした新しい生活様式への対応が求められている。
このコロナウイルス感染症に対する免疫をつけたり、免疫を強めて個人の発症や重症化を予防し、社会的流行を沈静化させる目的で、新型コロナワクチンの接種が2021年2月から開始された。
ワクチン接種は、まず医療関係者、次いで65歳以上の高齢者が対象とされたが、本年6月17日から64歳以下にも接種が開始されている。
新型コロナワクチンの接種対象者は日本国民だけではなく、日本国内に居住する外国人も、外国人登録をしている市区町村で接種を受けることができる。
医療機関や保健所、官公庁などの外国人対応窓口には、日本語でのコミュニケーションが困難な在留外国人から、新型コロナワクチン接種についての相談・問い合わせが増加しており、医療分野に精通した多言語対応力が求められている。
こうした中、綾瀬市では、新型コロナワクチン接種のクーポン券を本年6月30日から64歳以下の市民に発送するにあたり、外国人市民にも円滑な接種機会を確保するため、神奈川県では唯一、全国的にも数少ない新型コロナワクチン接種の外国語専用の予約コールセンターを設置した。
ランゲージワンでは、7月1日より神奈川県綾瀬市が外国人市民向けに設置する新型コロナウイルス感染症ワクチン接種予約受付多言語コールセンターの運営を開始し、13言語対応で受付を実施している。