ALS治療薬「エクサヴァン」米国で販売開始  田辺三菱製薬

 田辺三菱製薬は1日、米国販売子会社ミツビシ タナベ ファーマ アメリカ(MTPA)が、筋萎縮性側索硬化症(ALS)治療薬「エクサヴァン」(一般名:リルゾール)経口フィルム製剤を米国で販売開始したと発表した。
 ALSは、運動神経が選択的に変性・消失し、四肢、顔、呼吸筋等の全身の筋力低下と筋萎縮が進行性に起こる原因不明の神経変性疾患である。
 経口フィルム製剤は、患者の舌にのせることによって、水や食べ物がなくても、素早く溶解するため、嚥下障害を併発しているALS患者に対して、新たな治療選択肢を届けられる。服用方法は、1日に2回。
 エクサヴァンは、2019年11月に、米国FDAの承認を受けている。
 田辺三菱製薬は、ALS治療薬として「ラジカヴァ」(エダラボン注射剤)に続き、「MT-1186(治験コード)」(エダラボン経口懸濁剤)についても、現在、グローバル開発を実施している。
 同社では、今回のエクサヴァンをラインナップに加え、ALSと闘う一人でも多くの世界の患者のために、治療の選択肢を増やしながら、ALS疾患治療への貢献を目指していく。

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