大日本住友製薬は1日、2021年度入社式を開催し、野村博社長が新入社員に訓示を述べた。訓示要旨は次の通り。
本年度は、研究、開発、営業、製造、本社を合わせて64名の選りすぐりの皆さんをお迎えした。当社の企業理念の根本には、「患者およびその家族が抱える健康に関する課題を解決する存在でありたい」という強い思いがある。
このような課題解決を通じて、企業価値を向上させていくことが当社の目指すところであり、企業理念の実践が当社のCSR経営である。当社が取り組む重要課題(マテリアリティ)には「革新的な医薬品と医療ソリューションの創出」などがあり、「ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)」も含まれている。
D&I は、多くは性別や人種の違いなどの多様性に関連する場面で使われているが、私は皆さんを組織にお迎えすることは、多様性を受け入れることに他ならないと認識している。
当社の企業文化と皆さんの様々なバックグラウンドがぶつかり合うことで新しい企業文化の醸成につながるきっかけになると期待している。皆さんは、自律・自立した個人として考え、提案・実行し、新たな価値を生み出してほしい。皆さんの成長が会社の成長に繋がる。
当社は、マテリアリティに取り組む具体的なプランとして、「中期経営計画 2022」を策定・実行しており、2033年に「グローバル・スペシャライズド・プレーヤー」になるために、重点3領域(精神神経領域、がん領域、再生・細胞医薬分野)に力を注ぎ、薬による治療を超えるフロンティア事業を育てている。
研究、開発、製造、販売のバリューチェーンに携わるすべての者が患者さんの立場、その家族の立場で仕事をすることが必要である。当社は、グローバル・スペシャライズド・プレーヤーを目指して、企業文化の変革に取り組んでいる。
コンセプトである「ちゃんとやりきる(CHANTO)」は、私達一人ひとりがチャレンジングな目標に取り組み、完遂するために、できる限りの知恵を絞り、困難を乗り越えて実行していくことである。皆さんもそれぞれの部門において、達成すべきことを「CHANTO」完遂してほしい。
当社のどんな仕事に従事していても、サイエンスを通じた患者さんおよびその家族への貢献に繋がっている。そして、皆さんには、患者さんに如何に役に立つことができるのか、日々考えつつ仕事に取り組んでいただきたいと思う。その思いは必ず通じ、成果につながることだろう。皆さんの今後の活躍に大変期待している。