小野薬品は29日、水無瀬研究所が、温室効果ガスの排出を排出量ベースおよび原単位ベースで削減し、温暖化防止等の対策において最も優れた取り組みを行った事業者として、大阪府が主催する令和2年度「おおさかストップ温暖化賞」知事賞を受賞したと発表した。
今回の受賞は、LED照明や太陽光発電システムをはじめ、低風量型(プッシュ・プル型)超高速VAV(可変風量)式局所排気装置やインバーター式モジュールチラーの導入など、省エネ・省CO2化が難しい研究・実験施設において先進的かつ継続的に取り組みを進めていることが評価されたもの。
また、供給される電力の一部を再生可能エネルギー由来のCO2フリー電力に切り替えて、大幅なCO2削減を達成している。さらに、研究部門や管理部門の各代表者による会議で、エネルギー使用量等の情報を共有するとともに、環境委員会での全社的なエネルギーマネジメント体制についても他の模範となる取り組みが評価された。
小野薬品は、環境への取り組みの指針として定めた「環境グローバルポリシー」に基づき中長期環境ビジョン「Environment Challenging Ono Vision (ECO VISION 2050)」を策定し、その中で事業活動に伴って排出される温室効果ガスを2050年度までにゼロにする目標を設定。環境に対する企業の社会的責任を認識し、事業活動の全分野において環境に配慮した活動をすすめ、持続可能な社会、豊かな地球環境の実現を目指している。
加えて、気候候変動が事業に及ぼす影響を分析するとともに、脱炭素社会の実現に向け積極的に取り組んでいる。