キッカー・ベンチャーズ・ファンドに20億円出資  大日本住友製薬

 大日本住友製薬は1日、Kicker Venture Partners I, LLC(米国)が本年1月に設立したベンチャーファンド「キッカー・ベンチャーズ・ファンド」に対し、最大累計で 2000万ドル(約 20 億円)出資する契約を締結したと発表した。
 同ファンドは、デジタル・セラピー、スマートデバイス、データ解析・AI、個別化医療、最先端治療デバイス・ 医薬品等のデジタルヘルスケア技術を活用して、主に米国・カナダ・日本でビジネスを展開するベンチャー企業への投資を行っている。
 大日本住友製薬は、同契約により、同社のニーズに応じたシーズ探索や異業種テクノロジー企業との提携支援などのサービスを受ける権利を取得する。同ファンドの投資先企業である Co-Studioとも連携し、異業種連携を通じた新規プロジェクトの事業化や人材育成などを推進して、新たなヘルスケアソリューションの開発を進めていく予定だ。
 大日本住友製薬は、医薬品以外のヘルスケア領域においても「多様な健やかさ」の実現に貢献できる新たな価値の提供に取り組んでいる。疾病の治療に加え予防および患者ケアに着目し、自社医薬事業とシナジーが見込める領域を中心にフロンティア事業を推進している。
 同ファンドへの出資を通じて、医療機器やデジタルヘルスケアなど、フロンティア事業における有望案件の情報収集や、新規プロジェクトの推進、目利き人材の育成等により、事業開発の機会獲得につなげることを期待している。

タイトルとURLをコピーしました