武田薬品は27日、2021 年のAccess to Medicine Index で業界をリードする総合6位を獲得したと発表した。 Access to Medicine Index は、26日に公表されたもの。同社は、「医薬品アクセスに対するガバナンス(Governance of Access)」のカテゴリーで首位になるなど、Access to Medicine Index の評価対象の3つのカテゴリー全てで高いスコアを獲得した。また、医療制度の強化、コンプライアンス、研究開発の能力構築の領域でも優れた評価を得た。
クリストフ・ウェバー武田薬品代表取締役社長CEO は、「武田薬品の革新的な医薬品に確実にアクセスできるよう患者ニーズに最優先でお応えする当社の取り組みが、今回の高評価につながった」と考察。
さらに、「武田薬品は、患者に寄り添い、私たちの存在意義を果たしていくため、医薬品を創出のみならず、患者が革新的な医薬品にアクセスできるよう全力で取り組んでいく」と述べている。
Access to Medicine Index は、2 年ごとに実施される厳格な調査プロジェクトで、グローバル大手製薬会社20社を対象に、医薬品アクセスに対する取り組みに焦点を当てたデータの収集、検証、スコア評価および分析を行う。武田薬品は、総合で6 位、評価対象の「医薬品アクセスに対するガバナンス(Governance of Access)」、「研究開発(Research & Development)」、「製品供給(Product Delivery)」の 3 つのカテゴリーすべてでトップ10にランクされた。中でも「医薬品アクセスに対するガバナンス」は 1位の評価を得た。
2021年のAccess to Medicine Index における武田薬品の評価で特筆すべき点は次の通り。
重点的に取り組んできた「エンド・ツー・エンド」による患者さんの医薬品アクセス向上が認められたことが挙げられる。
実際、早期臨床開発から製品の上市および製品化に至るまでの医薬品開発プロセス全体を通じ、当社が費用負担能力を考慮した医薬品アクセスへの注力が高く評価された。
医療関係者が使用する医薬品へのアクセス戦略を評価するカテゴリーでも、Access to Medicine Indexの20 社の上位にランクされた。
研究開発の能力構築でも上位にランクされました。
医療制度の強化の領域でも業界をリードする順位を獲得した。同社が非感染性疾患を重点対象としてケニアおよびルワンダで展開する地域社会医療プログラムである「革新的医療アクセス計画(Blueprint for Innovative Healthcare Access)」は、経済ピラミッドの最下層に位置する人々の医薬品アクセスへのニーズを満たすことを狙いとした、今後の拡張が見込まれる包括的な優れたビジネスモデルとして認められた。