小杉織物(福井県)は22日、新型コロナウイルス禍において使いやすさと機能性にこだわった絹マスク「ナノ×シルクマスク」を開発し、販売を開始したと発表した。
同マスクは、谷岡明彦東京工業大学名誉教授が発明したN95マスクと同等のウイルスキャッチ99%以上の世界最高水準不織布「Zetta ナノファイバーフィルター」、抗ウイルス素材の不織布「東洋紡ヴァイアブロック」など不織布3枚を、肌に優しい天然素材であるシルクで挟み込んだ5層構造のハイブリッド型マスクである。同社公式ホームページ「Itokala by 小杉織物」(https://kosugiori.thebase.in)で販売しているほか、クラウドファンディングサイト「Makuake(マクアケ)」(https://www.makuake.com/project/kosugi_orimono02/)でも応援購入を呼びかけている。
新型コロナウイルス再流行下で発令された緊急事態宣言で、機能面から不織布マスクの着用を求められる機会が増加している。こうした中、「ナノ×シルクマスク」は、冬の乾燥で肌荒れなどに悩む方にも安心して利用できるよう「一般的な不織布マスクよりも高機能で息がしやすい」「通常の布マスクよりもさらに肌に優しい」国産布マスクを目指して開発されたもの。
「ナノ×シルクマスク」に内蔵している不織布「Zettaナノファイバーフィルター」は、医療従事者が利用するN95マスクと同等の0.1μmのウイルス(微粒子)を分子の力で99%以上キャッチできるもので、日本におけるナノファイバーの第一人者、東工大の谷岡名誉教授が発明したものだ。
N95マスクと同等のウイルス捕集効率を持ちながら、N95マスクのフィルターよりも空間が多いため息がしやすい性質があり、100回洗濯しても捕集効率が減少しないのも特徴で、日本が誇る世界最高水準の不織布である。
さらに、 厳格な審査で知られるSEK 抗ウイルス加工マークも取得している東洋紡の「ヴァイアブロック NW」の抗ウイルス不織布や、小杉織物がマスク販売当初から使用している高密度不織布も内蔵、不織布だけで3層構造となっている。
不織布3枚を挟み込む生地は、浴衣帯製造時から当社が触り心地、高品質と低価格の両立にこだわった100%シルクを使用している。絹=シルクは、カイコの繭(まゆ)から作られる古来の天然繊維で、繭の中のカイコが快適に過ごせるよう、通気性や吸湿・放湿性、調温性などに優れている。絹の自然の力により、夏、涼しく、冬、温かく感じられる「自然のエアコン」のような性質があるといわれている。また、紫外線カットや抗菌性、臭いを抑えてくれる効果もある。
「ナノ×シルクマスク」は、同社公式ホームページ「Itokala by 小杉織物」で全11色の展開で販売している。価格は税込3960円。このほか、ナノファイバーフィルターを使用したマスクとして、繊維の宝石とも呼ばれるカシミヤの生地を利用した「カシミヤ×ナノ×シルクマスク」(税込4400円)、表生地にチェック柄のウールを使用した「ナノ×シルクマスク」(税込3960円)等も販売している。
また、マクアケでは、メイク汚れが落ちやすい加工をシルク生地に施した「ナノ×シルクマスク」全8色の応援購入を呼び掛けている。価格は税込3980円。
■ナノ×シルクマスク製品概要
※サイズ
・マスク形状:立体型
Lサイズ 高さ約16cm×巾約13cm
Mサイズ 高さ約14.5cm×巾約11.5cm
Sサイズ 高さ約13.5cm×巾約10.5cm
※素材
・マスク生地(表:裏)/シルク100%
・不織布
ヴァイアブロック®フィルター/ポリエステル70% 合成繊維(アクリレート系繊維)30%
Zettaナノファイバーフィルター/ポリプロピレン100%
高密度フィルター/ポリプロピレン100%
・ゴム紐/ポリエステル68% ナイロン21% ポリウレタン11%