阪大発バイオベンチャー企業「ファンペップ」がマザーズ市場に上場

三好氏

 大阪大学発のバイオベンチャー企業「ファンペップ」は25日、東京証券取引所マザーズ市場に上場し、 公開価格650円を10%上回る715円で初値を付けた。 公開株式数は315万600株。
 同社は、大阪大学大学院医学系研究科の研究成果である機能性ペプチドを用いた機能性ペプチドに関する知見をもとに、人々の健康に貢献する製品開発を目的に2013年10月11日の創設。
 本年4月には、大阪大学およびアンジェスとの間で、ファンペップの抗体誘導ペプチド等のペプチド技術を活用した次世代新型コロナDNAワクチンの共同研究を推進している。
 三好稔美代表取締役社長は、「当社は、今後も病気に対する現状の治療の課題解決を念頭に置き、医療の高額化が進む中で医療財政や患者負担も伴う医療経済の課題を解決する医薬品を世界中の患者に届けることを目指した医薬品開発を行っていく」と断言。

森下氏


 ファンペップ創設者で同社科学技術顧問の森下竜一氏(大阪大学大学院医学系研究科 臨床遺伝子治療学寄附講座教授)は、「公募650円に対し初値710円、終値780円と高い評価を頂いて大変感謝している。さらに、企業価値を増すように頑張りたい。次世代医薬品の本命.ペプチド創薬に期待している」とコメントしている。

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