医療用iPS細胞作製プロセスを米国の倫理審査委員会が承認  アイ・ピース

 アイ・ピース(本社:米国カリフォルニア州)は3日、米国の民間倫理審査委員会(IRB)から医療用iPS細胞作製プロセスに対して承認を取得したと発表した。
 医療用iPS細胞作製の一連のプロセスには、ドナーリクルーティング、問診、採血、iPS細胞作製、保管などがあり、それを記載したインフォームドコンセント、並びに問診表について、IRBが承認したもの。
 同承認取得により、同社の作製するiPS細胞を倫理的な観点でも安心して臨床並びに研究を含む商業用途に利用することが可能となった。
 今回審査を行った米国の民間倫理審査委員会は、Accreditation of Human Research Protection Programs (AAHRPP)に承認されており、ISO 9001:2015の認証を取得した組織である。同IRBは、FDAの査察を定期的に受けておりFDAの規制に準拠して臨床研究の倫理性と科学性の両方について審査する能力を有した機関である。
 IRBの審査は、研究対象として参加する個人の人権と安全を保護するという点で重要な役割を果たしている。
 アイ・ピースは、米国の民間倫理審査委員会の審査によってインフォームドコンセントや問診の内容、個人情報の取り扱い方法、細胞の製造・保管など、医療用iPS細胞作製の一連のプロセスが米国食品医薬品局(FDA)の倫理基準に適合しているということが認めらた。
 また、アイ・ピースは、既に個人情報について適切な保護措置を講ずる体制を整備している事業者としてプライバシーマークの認定を受けている。従って、倫理的観点と個人情報保護の観点との双方において、安心して同社の医療用iPS細胞作製サービスを利用できる。

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