大鵬薬品は3日、「がんと就労」問題に取り組む民間プロジェクト「がんアライ部」が催する「がんアライアワード 2020」で、「ゴールド」を受賞したと発表した。昨年に引き続き2年連続の「ゴールド」受賞となる。
がんアライアワードは、各企業ががん罹患者の味方「アライ(ally)」であることに加え、がんとともに働きやすい企業であることを宣言し、具体的な取り組み内容を応募。その中から優れた取り組みを表彰し、社会でノウハウを共有し、がん罹患者ががんの治療をしながらいきいきと働ける社会を目指すもの。
現在、日本人の2人に1人はがんになる時代と言われている。同時に、さまざまな医学の進歩により、がんの克服あるいは長期共存の確率が向上し、がんと共生できる社会が望まれている。今回の受賞で評価されたがん就労問題における大鵬薬品の主な取り組みは次の通り。
・社員ががんやその他の病気に罹患したときに利用できる「がんに罹患した社員の就労支援ガイド」、「ライフイベント支援ガイド」の作成、「2023年喫煙率ゼロ宣言」のもと、卒煙希望者への様々な支援策の実施や禁煙に関する社内ルールの強化・徹底、またがんに関連する情報の共有を目的とした独自の社内がん情報ポータルサイト「C-Guide Portal(シーガイドポータル)」を通した、がんやその他の病気に罹患した社員を温かく支援する社内の風土づくり
・産業看護師や産業医との面談、産業カウンセラーやキャリアコンサルタント有資格者の人事部員によるヒアリングや相談受付といった健康面、メンタル面のサポートが得られる環境の整備
・がんを含めた病気や介護の際に利用できる休業制度やカムバックパス(復職)制度、リモートワーク、フレックスタイムなどフレキシブルな働き方が可能となる制度面の充実
・上記取り組みで得られた情報の発信や共有を通した社内外への啓発活動
大鵬薬品では、今後も、社員を含めたがん患者が治療と仕事・生活を両立できるよう、社内外への本取り組みの普及と、より良い支援を実施していく。