クレベリンの新たな生産拠点・茨木工場が稼働開始 大幸薬品

大幸薬品は18日、大阪府茨木市彩都に衛生管理製品「クレベリン」の新たな生産拠点として茨木工場 (大阪府茨木市彩都はなだ2丁目1-4、敷地面積 7947㎡ )の稼働を開始したと発表した。
 コロナ禍の中、年初から高まる衛生意識により、本年度1-9月までのウイルス除去の市場規模は前年同期比約3.8倍の約217億円と急拡大している。この間、店頭ではマスクやアルコール除菌製品などが不足する中、「クレベリン」も同じく急激な需要で品薄状態が続いていた。
 こうした中、大幸薬品では京都工場での設備改良による生産能力増強と併せて、交代勤務制の導入、協力工場の活用等をおこない、生産能力は前年の3倍程度にまで引き上げてきた。
 だが、一般向け・法人向け共に「クレベリン」の需給が逼迫し、十分な需要ニーズに応えられず、さらなる生産能力の増強に向けて、茨木工場を新設する経緯となった。


茨木工場は、早急な製品供給に対応するため、機械メーカー等の協力のもと、起案から7か月というスピードでの立ち上げが実現。高速自動化ラインの導入により、『クレベリン』の液剤のボトル充填から、シュリンクラベリング(熱を加えて包装フイルムを収縮密着する過程)、さらにカートニング(製品梱包、封函の一連作業)の完全自動化を行うことができる。
 この生産の高速化・自動化により、工員人員は従来の約1/3での運用も可能となる。また、立地面においては、名神高速道路 茨木ICより約7.0km、新名神高速道路 茨木千提寺ICより約2.0kmに位置し、都市部に近く、サプライチェーンの強化には好条件の環境にある。
 同工場の稼働により、大幸薬品では需給状況、在庫水準を図りながら、最大で前年比(FY19比)約10倍程度の生産対応が可能となった。生産能力強化によって、同社の最優先課題であった「製品供給体制の強化」を推進していく。

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