大阪府薬は、新型コロナウイルス感染防止を目的とした地域住民啓発用PPT資料として、「新型コロナ感染症対策~ウイズコロナ・アフターコロナに向けて~」を作成した。9日の定例記者会見で、乾英夫会長が明らかにしたもの。
同資料は、OKISS(大阪府薬剤師会かかりつけ薬局情報支援システム)にアップされており、各薬局でダウンロードして印刷し、患者啓発に使用する仕組みになっている。
内容は、大阪府薬公衆衛生委員会が作成したパワーポイント16枚で構成されており、「新型コロナウイルスの特徴」、「感染症対策」などについて分かり易く解説。「三密を避ける」、「手洗い方法や消毒薬の使い方、種類、濃度」、「正しいマスクの外し方」、「正しい部屋の換気方法」、「免疫力を上げるための心がけ」、「府民向け相談窓口のQRコード」などの項目について記載されている。
乾氏は、「表紙には、『ご不明な点はかかりつけ薬剤師にお訪ねください』と書かれており、是非、地域住民の新型コロナ感染予防に役立ててほしい」と抱負を述べた。 また、尾島博大阪府薬連盟会長は、10月31日に同会館で開催された大阪府薬連盟と自由民主党大阪府連所属国会議員・秘書との意見交換会について報告。
出席した国会議員及び関係者(秘書)25名に対して、「薬局従事者への慰労金」、「薬剤師への新型コロナワクチン優先接種」、「薬局経営に対する財政支援」、「医薬品供給の安定的な確保と薬価改定の延期」、「かかりつけ薬剤師・薬局機能の充実・強化」を要望したほか、「神谷まさゆき氏を日薬連盟の組織内統一候補者として紹介した」
尾島氏は、薬局従事者への慰労金について、「第二次補正予算では外されたが、10兆円を組んでいる第三次補正予算にはぜひ我々を入れてほしい」と申し入れたと強調。神谷氏については、「コロナ禍で、本田あきこ参議院議員の時に比べスタートが4カ月程度遅れている」とした上で、「日薬連盟では来年1月から後援会名簿を集めるが、我々も神谷氏を国会に送り出せるように尽力したい」と強い決意を示した。
なお、都道府県における薬局への慰労金等支給状況は次の通り(カッコ内は、対象者と一人当たりの金額)。
◆秋田県(調剤薬局の薬剤師、5万円)、◆熊本県(保険薬局に勤務し患者と接する従業者、5万円)、◆佐賀県(薬局従業員、5万円)、◆神奈川県(薬局の薬剤師、3万円)、◆高知県(薬局従業員、5万円)、◆福岡市(薬局、1薬局当たり5万円)、◆北九州市(薬局、1薬局当たり5万円)、◆大阪府大東市(薬局、1薬局当たり30万円)、◆大阪市四条畷市(薬局従業員、5万円)。