シオノギファーマがナガセ医薬品を完全子会社化

 塩野義製薬は1日、連結子会社で医療用医薬品等の製造および販売・CDMO事業等を行うシオノギファーマがナガセ医薬品を完全子会社化(塩野義製薬の孫会社化)すると発表した。シオノギファーマが長瀬産業が保有する長瀬医薬品の全株式を取得するもので、株式譲渡実行日は10月1日を予定している。
 シオノギファーマは、「技術開発を軸に新たな価値を創出し、付加価値の高いヘルスケア製品・サービスを提供し続け、人々の健康維持、増進と社会の発展に貢献する」をミッションとして、医療用医薬品、治験薬等の製造、販売、分析・試験、医薬エンジニアリング事業を展開している。
 また、自社製品の販売やシオノギグループ内での製造・サービス受託だけでなく、外部受託ビジネスを拡大させ、世界で最も信頼されるCDMO(Contract Development and Manufacturing Organization)事業者を目指している。
 一方、ナガセ医薬品は、長瀬産業の子会社として、抗がん剤、局所麻酔剤、胃炎・胃潰瘍治療剤等の製造を手掛けており、自社製品に加えて、注射製剤を中心に外部顧客からの高活性医薬品や一般活性医薬品の製造受託にも取り組んでいる。
 今後、シオノギファーマは、ナガセ医薬品を子会社化することで、両社が保有する製造能力やノウハウの相互活用を行い、今後更なるCDMOビジネスを推進し、CDMOにおけるリーディングカンパニーを目指す。なお、同件が塩野義製薬の連結業績に与える影響は軽微である。

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