武田薬品は17日、従業員の早期退職・転進を支援する「フューチャー・キャリア・プログラム」を導入すると発表した。同プログラムは、武田薬品の主要な5つのビジネスエリアである消化器系疾患、希少疾患、血漿分画製剤、オンコロジー、ニューロサイエンスにさらに注力する施策の一環として、変革を支えるための組織力向上を目的としたもの。
武田薬品では、国内ビジネス部門において、「戦略投資の加速化」、「機動性のある組織の構築」、「変革を支えるための組織力の向上」を3つの柱にビジネスの変革を進めている。「変革を支えるための組織力の向上」では、これまでにも国内ビジネス部門の持続的な成長を実現するために、さらに、一人ひとりの従業員が充実したキャリア構築ができるよう、終身雇用を柱とする日本型の雇用システムからの脱却を図ってきた。
今後こうした取り組みをさらに進めるために、グローバル等級制度の導入、報酬制度、年金制度の諸制度について検討しているほか、タケダを離職せずキャリアの幅を拡大できる機会の検討や、将来の幹部を育成するための早期育成制度の導入に向けた議論も行い、国内の人事制度の次のステージへの移行を進めている。
フューチャー・キャリア・プログラムの概要は、次の通り。
(1)対象者:勤続年数が3 年以上(定年後再雇用者含む)の国内ビジネス部門(ジャパン ファーマビジネス ユニット、日本オンコロジー事業部)所属社員
(2)対象年齢:30 歳以上
(3)募集人数:非公開
(4) 募集期間:2020年9 月28日~2020年10月16日
(5)退職日:原則として 2020 年11月30 日
(6)内容:退職金、特別加算退職金、再就職の支援