2020年度新入社員に訓示 大日本住友製薬野村社長

パーパス達成のためやるべきことを実践

 大日本住友製薬の野村博社長は1日、新入社員に対して社長訓示を行った。訓示要旨は、次の通り。

 本年度は、本社、研究、開発、営業あわせて66名の精鋭の皆さんをお迎えした。最近では「パーパス(Purpose:存在意義)」という言葉がよく使われる。当社の「パーパス」は、社会のニーズに呼応して独自の強みを通じて提供する価値であると考える。当社で皆さんの「パーパス」を実現するために、入社後も学び続け、課題への解決策を考え、実行し、成果を出していく、そのようにチャレンジして成長していただきたいと考える。希望に燃える皆さん全員に、自分が会社を回している、といった気概で仕事に取り組んでほしいと思う。
 昨年公表した2022年度までの5 年間の中期経営計画は、2033年に精神神経領域、がん領域および再生・細胞医薬分野で「グローバル・スペシャライズド・プレーヤー」になることを目指す最初の5 年間の位置づけである。この「グローバル・スペシャライズド・プレーヤー」という目標は、当社の強みを生かし、「患者さんとそのご家族の QOL向上」にグローバルレベルで貢献するということが神髄であり、これは当社の「パーパス」を実現した形である。
 昨年末、この目標を達成するために大きな力となる戦略的提携を行った。ロイバント社から、ブロックバスター候補の2つの後期開発品と複数の開発パイプライン、デジタルテクノロジーのプラットフォームに加え、これらに関係した優秀な人材を獲得した。
 本提携で獲得した後期開発品は、これまで当社の業績を支えてきた「ラツーダ」の独占販売期 間終了後に当社の成長ドライバ―となる。また、デジタルプラットフォームは研究開発や営業活動などにおいて幅広くデータを積極的に活用することにより、当社をデータ駆動型製薬企業へと変革することにつながると考える。
 既存の技術基盤にこれらの新たな強みを加え、「グローバル・スペシャライズド・プレーヤー」に成長していくことを、皆さんの先輩諸君とともに一緒に達成しようではありませんか。
 中計2022 には「CHANTO」というスローガンがある。これは、チャレンジングな目標達成をするために、できる限りの知恵を絞り困難を克服し達成に向かって努力し、成果を出す、ということである。厳しい困難な時でも当社の「パーパス」を達成するために「CHANTO」やるべきことをやり、視線を高く前に進む勇気を持っていただきたいと考える。

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