塩野義製薬は31日、抗インフルエンザウイルス薬「紓伏效(ゾフルーザ)」について、成人および12歳以上の小児におけるインフルエンザウイルス感染曝露後予防に関する、新薬承認追加申請を台湾食品薬物管理局(TFDA)に行ったと発表した。
今回のインフルエンザウイルス感染症予防に関する追加申請は、インフルエンザウイルス感染症患者のいる家族、または共同生活者を対象に行ったP3試験(日本国内予防投与試験:BLOCKSTONE試験)における、同薬のインフルエンザウイルス感染症の発症抑制効果および安全性の結果をもとに行われたもの。
同効能・効果を取得すれば、同薬が台湾におけるインフルエンザウイルス感染症の治療だけではなく、予防においても新たな選択肢として貢献することが期待される。
ゾフルーザの開発および販売は、現在ロシュグループとの提携下で進めており、日本と台湾における同薬の販売は塩野義製薬が、それ以外の国はロシュグループが行う。台湾では、塩野義製薬の台湾子会社である台湾塩野義製薬股份有限公司(台湾塩野義)が「成人および12歳以上の小児の急性A型、B型インフルエンザウイルス感染症治療」を適応症として販売している。