武田薬品は11日、幹細胞移植が適応とならない初発の多発性骨髄腫の成人患者を対象とした国際共同ランダム化二重盲検プラセボ対照のP3相試験(TOURMALINE- MM2)で、主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)を達成しなかったと発表した。
同試験は、幹細胞移植が適応とならない初発の多発性骨髄腫の成人患者を対象に、ニンラーロ・レナリドミド・デキサメタゾンの併用療法を、プラセボ・レナリドミド・デキサメタゾンの併用療法と比較して評価したもの。
試験結果において、PFS の中央値が13.5ヵ月(プラセボ群 21.8ヵ月に対しニンラーロ群 35.3ヵ月、HR=0.83、p=0.073)改善したことが実証されたが、統計的有意水準を満たさなかった。
TOURMALINE-MM2 から得られたニンラーロの安全性プロファイルは、既報のプロファイルと概ね同様であった。同試験結果は、今後学会で発表する予定。武田薬品では、同試験から得られた多くの知見は、多発性骨髄腫コミュニティと共有していく意向を示している。