AIを活用した24時間顧客問合せ対応システム導入     塩野義製薬

 塩野義製薬は2日、AI(人工知能)を活用した24時間顧客問合せ対応システムを導入したと発表した。導入したのは、自動会話プログラムで製品に関する問合わせに回答するAIチャットボット「DI chat (Drug Information Chatbot)」で、同日より運用を開始している。
今回導入したDI chatは、木村情報技術(本社:佐賀県)がIBM Watson日本語版を活用したAIチャットボットに、塩野義製薬が作成したQ&Aを学習させることで、一問一答形式での回答を実現したAI顧客問合せ対応システム。
 医療関係者からの問合わせをAIが理解し、最も質問の意図に近い回答を自動的に提示する。
 塩野義製薬では、医師、薬剤師等の医療関係者からの問合せに、医薬情報センターに在籍する専門スタッフが主に電話で個別に対応している。
 昨年度、医薬情報センターには年間約8万1000件の問合わせがあり、そのうちゾフルーザに関するお問合わせが約2万1000件を占めていたため、抗インフルエンザ薬ゾフルーザを対象とし、同社ホームページの医療関係者向けページで開始する。
 DI chatの導入により、24時間365日、夜間や休日の問合わせ対応も可能となり、医療関係者の情報収集チャネルの拡大および、利便性の向上が期待される。

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