小野薬品は30日、P3CheckMate-238試験結果について、オプジーボが、切除後の高リスク悪性黒色腫患者の術後補助療法として引き続き3年時点で無再発生存期間の延長を示したと発表した。
同結果は、根治切除後の再発リスクが高いステージⅢまたはステージⅣの悪性黒色腫患者の術後補助療法として、オプジーボ3 mg/kg とヤーボイ10 mg/kg を比較評価したP3相CheckMate-238試験の有効性データを3 年間解析したもの。
3年時点の追跡調査において、オプジーボは、実対照薬であるヤーボイと比較して、引き続き無再発生存期間(RFS)で優越性を示しており、RFS率はオプジーボ群で58%、ヤーボイ群で45%であった(ハザード比 0.68;p<0.0001)。
無遠隔転移生存期間(DMFS)も、オプジーボ群において引き続き有意に延長し、3 年DMFS 率はオプジーボ群で66%、ヤーボイ群で58%であった(ハザード比 0.78;p=0.044)。
RFSおよびDMFSのベネフィットは、病期、BRAF 変異状態およびPD-L1の発現を含む重要なサブグループ全体で引き続き認められている。3年間の解析において、新たな安全性シグナルは認められなかった。