過食性障害治療薬「ダストラリン」FDAに承認申請   大日本住友製薬

 大日本住友製薬は7月31日、成人の中等症から重症の過食性障害(BED)を対象とした「ダストラリン」の新薬承認申請がFDAに受理されたと発表した。
 同剤は、ドパミン・ノル エピネフリン再取り込み阻害剤(DNRI)で、処方薬ユーザーフィー法(PDUFA)に基づくFDAの審査終了目標日は、2020年5月14日。
 BEDは、治療選択肢が限られている深刻な精神疾患で、うつ病、薬物乱用、心的外傷後ストレス障害(PTSD)などと関連しているケースが多く、過小に診断されて治療が不十分になることが少なくない。
 治療選択肢が限られている深刻な精神疾患で、うつ病、薬物乱用、心的外傷後ストレス障害(PTSD)などとの関連が強く、過小に診断されて治療が不十分になる症例が少なくない。
 米国においてBEDは 410 万人の罹患者が推定されており、拒食症と過食症を合わせた頻度より3倍高く発現する可能性がある。
 ダストラリンは、血中濃度半減期が長く、1日1回投与で 24時間持続的に中等度から重度の BED 症状をコントロールすることが期待されている。
 同剤は、中等症から重症のBED 患者を対象とする2つの12週間の無作為化二重盲検プラセボ対照比較試験において有効性が確認された。また、最長1年間の安全性を評価する長期投 与試験(SEP360-322 試験)を含む臨床試験で良好な忍容性を示している。
 ダストラリンは、今後、注意欠如・多動症(ADHD)を含む他の適応症に関する開発方針も検討されている。

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