18・19歳代の政見放送視聴割合の高さ判明 参院選翌日の投票行動等調査で

 選挙調査を行うグリーン・シップの参院選翌日の投票行動等調査において、政治に関心が低いと思われる若年層の政見放送を見ている割合が、どの年代よりも高いという結果が得られた。
 グリーンシップは、21日に投開票された第25回参議院議員通常選挙での投票行動や、有権者が何を見て候補者や政党を選択したのかを分析するため、選挙翌日に自主調査を実施した。
 同調査は、特に若年層の意見を収集するため対象をスマートフォンを使用する人に限定。調査方法は、アウトバウンドIVRで全ての携帯電話番号からランダムに抽出した番号に架電して、SMS送信許可を取得しSMSにアンケートアドレスを送信。WEBサイト経由でアンケートに回答して返信するというもの。
 SMS送信許可3464件に送信して、2019件の回答を取得した(対送信58%)。その内訳は、男性1475件、女性500件、無回答44件
年代は、18歳・19歳=35件(2%)、20代=315件(16%)、30代=389件(19%)、40代=433件(21%)、50代=473件(23%)、60代=269件(13%)、70歳以上= 105件(5%)。スマートフォンでのWEBアンケートのため、女性及び60代以上の回答者が少なかった。
 その結果、「候補者や政党の政策や主張を何で見たか」の問いに対し、18・19歳の年齢層では、最も見ているWebとあまり変わらない数値で政見放送とTVが挙げられた。特に、政見放送を見ている割合はどの年代よりも高いという意外な結果となった。
 一方、年代別の投票しなった割合が高いのは、18歳19歳46%、20代43%、30代26%、40代23%と年代が低いほど投票していない結果となった。
 また、投票しなかった理由は、60代は「投票しても変わらないから」が最も多かったが、18・19歳の若年層は、「忙しかったから」に次いで「投票したい政党や候補者がいないから」が、「興味がなかったから」という無関心な意見よりも多かった。

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