ドバトP3試験GEMINIの 96週時点で良好結果取得      塩野義製薬

 塩野義製薬は26日、グラクソスミスクラインとファイザーとの合弁会社ヴィーブ社が開発したドルテグラビル(DTG)とラミブジン(3TC)配合抗エイズ薬「ドバト」のP3試験であるGEMINI試験96週時点で良好な結果を取得したと発表した。
 GEMINI試験は、GEMINI-1および GEMINI-2のP3相試験から成り、HIV-1に感染し治療歴のない成人を対象として、ドバト(ドルテグラビルおよびラミブジンの2剤レジメン)の有効性および安全性を、対照群であるドルテグラビルと2種類の核酸系逆転写酵素阻害薬テノホビルジソプロキシルフマル酸塩/エムトリシタビン(TDF/FTC)の3剤レジメンと比較検討したもの。
 両試験ともに96週時点でも対照群に対する非劣性を継続しており、併合解析を行った結果、96週時点におけるウイルス抑制効果は、ドバト群では86% (616名/716名)、ドルテグラビルとTDF/FTCの3剤レジメン群では90% (642名/717名) であった。
 また、ウイルス学的失敗を認めた患者は、ドバト群では11名 (1.5%) 、ドルテグラビルとTDF/FTCの3剤レジメン群では7名 (1.0%) で、これらの患者において治療による薬剤への耐性は生じなかった。
 結果の詳細は、7月21日~24日にメキシコシティで開催された第10回国際エイズ学会 HIV基礎研究・治療・予防会議(IAS2019)で、ヴィーブ社より発表されている。
 なお、同件が塩野義製薬19年度業績に与える影響は軽微である。

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