研究・開発の窓 次世代の個別化がん免疫治療「ネオアンチゲン・ワクチン、TCR-T細胞治療」の開発に挑む 垣見和宏氏(東京大学医学部附属病院/近畿大学 教授) 免疫チェックポイント阻害薬(ICI)の登場以降、がん免疫治療が脚光を浴びているが、患者ごとに固有のがん抗原を標的とする個別化がん免疫治療「ネオアンチゲン・ワクチン、T細胞受容体遺伝子導入T細胞治療(TCR-T細胞治療)」の開発を進めている研... 2023.12.26 株式会社KAC研究・開発の窓
研究・開発の窓 毛細血管とグリコカリックスの研究を多様な疾患の治療や予防につなげたい 岐阜大学大学院 医学系研究科 富田弘之准教授(腫瘍制御学講座 腫瘍病理学分野) グリコカリックス(糖衣)は、血管内皮などの細胞表面を覆う糖蛋白質のゼリー状かつ帯状の構造体で、近年、さまざまな生理的機能を有することが明らかになってきている。岐阜大学大学院医学系研究科の富田弘之准教授らは、血管内皮グリコカリックスの構造や機... 2023.11.24 株式会社KAC研究・開発の窓
研究・開発の窓 日本人のトリメチルアミン尿症の実態と原因究明を進め、体臭に悩む患者を救いたい 昭和薬科大学 薬学部 清水万紀子准教授(薬物動態学研究室) 清水准教授 トリメチルアミン尿症(別名・魚臭症候群)は、「魚の腐ったような臭い」と例えられる悪臭物質トリメチルアミンによる特異的な体臭を特徴とする疾患である。生命を脅かす疾患ではないが、罹患者は学校や職場などで社会生活を送る際に精神的な苦... 2023.10.26 株式会社KAC研究・開発の窓
研究・開発の窓 化学物質による毒性研究を発展させ、実用的な動物実験代替法の確立を目指す 静岡県立大学 薬学部 吉成浩一教授(衛生分子毒性学分野) 動物愛護の観点から動物実験の削減や適正化が推進され、従来、そのほとんどが動物実験で行われていた毒性試験の分野でも代替法の確立が急務となっている。静岡県立大学薬学部の吉成浩一教授(衛生分子毒性学分野)は、それまで培ってきた核内受容体を介した化... 2023.09.25 株式会社KAC研究・開発の窓
研究・開発の窓 システム生物学を使って難病のメカニズムと創薬標的に迫る 国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 AI健康・医療研究センター 上席研究員 伊藤眞里氏 システム生物学は、生命現象をシステムとして理解する科学である。原子・分子から遺伝子・タンパク質、細胞、組織・器官、個体、集団・種・生態系に至るまで、階層化された生命の構成要素とその関係性を、AI(人工知能)などのコンピュータサイエンスや数学... 2023.08.31 株式会社KAC研究・開発の窓