小野薬品は1日、ペプチドリームと、ペプチドリーム社独自の創薬開発プラットフォームシステム(PDPS:Peptide Discovery Platform System)に関して、非独占的ライセンス契約を締結したと発表した。
同契約締結に伴い、小野薬品では、PDPSを用いて得られたペプチドを活用し新たな医薬品の創製に取り組む。小野薬品は、契約一時金をペプチドリーム社に支払いう。また、今後、同PDPSより創製された医薬品(候補化合物)の開発の進捗に応じたマイルストンおよび上市後の売上高に応じたロイヤルティをペプチドリーム社に支払う。
小野薬品は、PDPSを用いて、特定の疾患との関連性が示唆されている新しい創薬標的に対する高親和性ペプチドを迅速に取得。その情報を最大限に活用して、革新的な新薬を短期間かつ高い成功確率で創製することを目指す。
滝野十一小野薬品取締役常務執行役員研究本部長 は、「当社は、ペプチドリーム社のPDPS自動化プラットフォームを高く評価している。本プラットフォームを利用し、アンメット医療ニーズを満たす革新的な新薬を患者さんに一日でも早く届けることで社会的存在価値を一層高めていく」とコメント。
一方、舛屋圭一ペプチドリーム取締役副社長は、「 小野薬品に、当社のPDSPによる特殊ペプチドのスクリーニング技術の有用性を理解頂き、PDPS自動化プラットフォームの導入を決定されたことを大変うれしく思う。これにより、小野薬品の創薬研究が大きく加速し、革新的新薬の創製に貢献していくことを期待している」と強調。
その上で、「当社は、PDPS自動化プラットフォームや試薬の供給のみならず、広範な範囲で小野薬品のPDPS運用をサポートしていく」と述べている。