小野薬品は8日、提携先のアレイ社が6日(現地時間)に第21回ESMO(欧州臨床腫瘍学会)で、BRAFV600E遺伝子変異陽性の転移性大腸癌を対象としたエンコラフェニブ(BRAF阻害剤)、ビニメチニブ(MEK阻害剤)、およびセツキシマブの併用療法のBEACON CRC試験の中間解析結果を報告したと発表した。
同中間解析結果によると、エンコラフェニブの併用療法は、以前の報告同様に、対象併用療法と比較して全生存期間及び奏効率で統計学的に有意な改善を示した。今回のデータは、BRAFV600E遺伝子変異陽性の大腸がん患者にとって、初めての化学療法を含まない標的治療のレジメンとなる可能性を裏付けるものとなった。
小野薬品は2017年5月、アレイ社とエンコラフェニブおよびビニメチニブに関するライセンス契約を締結し、日本と韓国で両剤の開発・商業化する権利をアレイ社から取得している。