日本新薬は20日、肺動脈性肺高血圧症・慢性血栓塞栓性肺高血圧症治療剤「ウプトラビ錠0.8mg」(一般名セレキシパグ)について、同日、薬価収載され販売を開始したと発表した。薬価は、6272.20円/錠。
ウプトラビ錠は、プロスタサイクリン受容体(IP受容体)に対して選択的かつ持続的に作用する経口のIP受容体作動薬である。血管平滑筋細胞のIP受容体に結合してcAMP産生を増加させ、血管拡張作用および血管平滑筋増殖抑制作用を介して肺動脈圧を低下させると考えられる。
同社は、国内において、すでにウプトラビ錠0.2mgおよび0.4mgを販売している。ウプトラビ錠は、患者一人ひとりの状態に応じて、段階的に用量調整を進める治療設計となっているため、高含量製剤である0.8mg錠の追加により、服薬錠数の低減を図ることが可能となり、患者の服薬コンプライアンスの向上が期待される。
肺動脈性肺高血圧症(PAH)は、心臓から肺へ血液を送る肺動脈の血圧が何らかの原因で異常に上昇する予後不良の疾患であり、原因不明な特発性PAH、遺伝性PAHおよび各種疾患(結合組織病、先天性心疾患等)に伴うPAHなどに分類される。
慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)は肺血管の内部に器質化した血栓が詰まること(塞栓)により、肺動脈へかかる圧力が上昇し、肺と心臓の血流が低下する疾患である。

