英ヴィーヴ社に3348億円追加出資 塩野義製薬

 塩野義製薬は20日、英国ヴィーヴ社に対して21億2500万ドル(3348億円)の追加出資を決定し、英国GSK社および米国ファイザー社と議決権比率で11.7% のViiV社株式を取得する契約を締結したと発表した。
 今回のヴィーヴ社株式取得は、塩野義製薬とヴィーヴ社およびGSK社との強固なパートナーシップをより深化させ、世界のHIV治療および予防により一層貢献していくことを目的とたもの。
 契約内容は、塩野義製薬グループによる21億2500万ドル(3348億円)の出資に対して、ヴィーヴ社は新株(議決権比率で11.7%)を発行。また、ヴィーヴ社は、ファイザー社が保有するヴィーヴ社社株式を18億7500ドル(2958億円)で取得後消却し、GSK社に対して2億5000万ドル(394.4億円)の特別配当を支払うというもの。
 今回の出資により、同社グループは議決権比率でViiV社株式の21.7%を保有することになり、この持分比率に応じた配当を得るとともに、Vヴィーヴ社は同社の持分法適用関連会社となる。
 加えて、今後も塩野義製薬はヴィーヴ社の取締役1名の指名権を保有し、2012年から同社の取締役を務めるJohn Keller氏が、引き続き、取締役としてヴィーヴ社の経営に参画する。
 HIV感染症について塩野義製薬は、2001年にヴィーヴ社の筆頭株主であるGSK社との協業を開始した。それ以降、ヴィーヴ社およびGSK社とのパートナーシップのもと、ドルテグラビル、カボテグラビルを含むインテグラーゼ阻害剤を創出しHIVの治療および予防の発展に貢献してきた。
 ドルテグラビルを含む治療レジメンはグローバルで2400万人以上の治療に貢献し、HIV治療の中心的な役割を果たしている。
 また、ヴィーヴ社は、HIVとともに生きる人々のニーズとライフスタイルに応じた、カボテグラビルを含む長時間作用型注射剤を重要かつ新たな治療・予防の選択肢として提供している。
 さらに、塩野義製薬が創製し、ヴィーヴ社に導出した第3世代のインテグラーゼ阻害剤「S-365598/VH45241843」は、既存のインテグラーゼ阻害剤とは異なる耐性プロファイルを有し、長時間作用型注射剤としての開発も極めて順調に進捗している。
 塩野義製薬が継続してHIVの研究に取り組むことで創製される化合物は、ヴィーヴ社の開発パイプラインを強化し、HIVの治療および予防の選択肢拡大に寄与している。
 なお、同件が塩野義製薬の2026年3月期連結業績に与える影響については軽微である。2027年3月期以降の連結業績への影響については現在精査中だが、2027年3月期より利益に貢献する見込みだ。

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