
アステラス製薬は27日、「アイザベイ」(一般名:アバシンカプタド ペゴルナトリウム硝子体内注射液20mg/mL)を、萎縮型加齢黄斑変性(AMD)における地図状萎縮(GA)の進行抑制を効能・効果として、日本で発売した。アイザベイは、同適応症に対して承認された日本初の治療薬である。
GAは、萎縮型AMDの一病態であり、不可逆的な視力低下を引き起こす可能性がある。日本では、約10万人が罹患していると推定されており、適切なタイミングで治療を受けない場合、患者の66%が失明または重度の視覚障害に至る可能性があるとされている。
GAを伴う萎縮型AMDは、患者の日常生活や精神的な健康状態に重大な影響を与える疾患である。補体因子C5阻害剤であるアイザベイは、網膜細胞の変性を引き起こす補体系の活性を低下させることによりGAの進行を遅らせ、視覚障害を抑制することが期待される。
今回、アイザベイの日本での新発売に合わせ、アステラス製薬は、千寿製薬と本年11月21日、アイザベについて日本における販売パートナーシップ契約を締結した。
なお、同件によるアステラス製薬の業績への影響は、通期(2026年3月期)連結業績予想に織り込み済みである。
