レンビマ 米国におけるドクター・レデイーズとの特許侵害訴訟で和解成立 エーザイ

 エーザイは24日、同社創製の経口チロシンキナーゼ阻害剤「レンビマ」(一般名:レンバチニブ)を巡る米国におけるドクター・レデイーズとの特許侵害訴訟について、22日に和解が成立したと発表した。
 同社が米国ニュージャージー州連邦地方裁判所に特許侵害訴訟を提起していたもの。同和解契約に基づき、Dr. Reddy’sは、一定の状況下を除き、2030年6月30日までレンバチニブの後発医薬品販売を行わない。和解は同裁判所の同意後に発行する。
 特許は、「レンビマ」に含まれる高純度のレンバチニブに関するもので、他の特許侵害訴訟でも権利行使されている。これまでエーザイが提起した同特許に対する他の侵害訴訟については、サン・ファーマシューティカルとは、2024年3月21日に和解契約を締結し、一定の状況下を除き、2030年6月30日までレンバチニブの後発医薬品販売を行わないことが確認されている。
 シルパ・メディケアに対しては、本年5月28日にニュージャージー州連邦地方裁判所が当社勝訴の判決を下し、シルパは11,186,547特許および関連する独占期間が2036年2月に満了するまで、レンバチニブの後発医薬品の販売承認を米国FDAから得ることができない。
 現在、他の後発医薬品メーカー、トレント・ファーマシューティカルスLtd.対する特許侵害訴訟がニュージャージー州連邦地方裁判所で継続している。
 米国における2025年3月期の「レンビマ」の売上収益の実績は2296億円(15億0500万米ドル)であった。なお、同件による2026年3月期の連結業績予想への影響はない。

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