
日本BD(日本ベクトン・ディッキンソン)は3日、高精度な多次元細胞解析を実現する革新的なスペクトル解析およびリアルタイム細胞イメージング技術を搭載した新型セルアナライザー「BD FACSDiscoverA8 セルアナライザー」を発売したと発表した。
同本製品は、先行機種である「BD FACSDiscover S8セルソーター」で高く評価された技術を継承しつつ、解析に特化した専用機にすることで高スループットと操作性を実現した次世代のセルアナライザーだ。 これにより、BD FACSDiscoverシリーズは、細胞の分取と解析の両機能を備えたラインナップが揃い、研究の目的やフェーズに応じた柔軟な選択が可能になる。
今後は、この統合されたプラットフォームを基盤に、より広範な研究領域やワークフロー全体を支えるシステムとしての進化が期待される。
BDFACSDiscoverA8 は、免疫学、がん研究、再生医療、ワクチン開発など、複雑かつ多次元的な解析が求められる研究分野において、高精度なデータ取得を支援する。限られた時間やリソースの中でも、再現性と一貫性のある解析を可能にし、国公立研究機関、大学、製薬企業など、幅広い研究現場での活用が期待されている。
これは、スペクトル解析とリアルタイム細胞イメージングを融合したBD独自の技術基盤によるもので、細胞の増殖や働き、他の細胞との相互作用、また、細胞内のウイルスやタンパク質の正確な位置などを詳細に解析できることで、新たな発見に繋がる。
また、BDFACSDiscover A8は解析に特化した設計により、より高いスループットと多検体処理性能を実現している。スクリーニングや探索的解析において、迅速かつ網羅的なデータ取得を可能にする。製品の特長は、次の通り。
・ スペクトル解析とリアルタイム細胞イメージングの融合による多次元解析
・ 統合されたローダにより高スループットと多検体処理を可能にし、研究効率と再現性を大幅に向上
・ 直感的な操作性と柔軟なユーザーインターフェースで、幅広い研究者にとって使いやすい設計
・FACSChorusやFlowJoとの連携による統合的なワークフローの構築
・ BD FACSDiscover™ S8との連携で、スクリーニングからソーティングまでのシステムを実現