塩野義製薬は9日、長崎大学、サラヤ、Connect Afyaとの間で、ケニア共和国の医療機関に対する抗菌薬適正使用体制の支援に関する包括的連携協定を締結したと発表した。
塩野義製薬、長崎大学、サラヤ及びConnect Afyaの4者は、世界的な公衆衛生上の脅威のひとつである薬剤耐性(AMR:Antimicrobial resistance)対策において、これまでも感染症領域における学術研究や抗菌薬の研究開発、供給及び感染制御、検査支援等とそれぞれの役割にて貢献してきた。
今回、アフリカの他の国・地域へのヘルスケア事業展開も見据え、ケニアにおける抗菌薬の適正使用体制の確立を含めたAMR対策に取り組むという4者の方向性が合致し、同協定締結に至った。同協定に基づき、4者が協働して行う取り組みは次の通り。
◆ケニアにおけるAMRに関する調査・研究に関する共同プロジェクトの立ち上げと推進
◆ケニアの医療機関におけるAMR対策に関連する調査などの推進
◆AMRに関する国際連携に関する取り組み
◆ケニア政府や医療機関の他、塩野義製薬が提携しているGARDP、CHAI1との連携
◆感染症に関わる人材育成に関する取り組み
◆ケニア医療関係者に対する感染制御・抗菌薬適正使用教育を通じた、将来のAMR対策指導者の育成
◆その他のAMR支援に関する連携活動